G-BLEDE GAIDEN INTERLUDE ROT STRAUβ |
LINER NOTE
▼外伝〜紅の華〜製作秘話 | ||
■その1)紅の系譜 ・ここでは本作の制作裏話や、解説などを行っていきます。 ・元々「G-BLEDE」は高校のときに遊びで書いた小説もどき「機動戦士ガンダムU.C.0140」をベースプロットにしたもの(「G-BLADE」への変更に伴い、設定の一部は変わってます)。それを新たにWEB小説でやるさい、まず設定変更に伴う世界観整理のために番外編を書いてみようと考えたのが外伝製作の動機。 ・そこで作中で一番裏設定の多いキャラであるランをメインに持ってくることを考える。プロットでは彼女の生い立ちはホンのさわり程度しか扱っていないので、しめしめと過去話を計画。本編とは一味違ったものを……ということで名作「私の足長おじさん」をモチーフに、ランの孤児院時代の話を初めに構想。 ・しかしそれだとMSが全く出てこない、話が地味すぎる、幼女と中年のおっさんという図式は絵的になんかマズイ、と激しい自己ツッコミの嵐(汗)。仕方がないので、予定を変更していったん構想を白紙に戻し、オリガン連盟のBBSや参加者のサイトを手当たり次第に見て徹底的に市場リサーチ(笑)。 ・その結果、後の「BLADE」につながっていく実験機開発と宇宙世紀140年代前後の情勢変化を背景に、被験者に選ばれた少女ランと軍からやってきたお姉さんメアリー……というコンビの、心の交流を描くというストーリーが誕生しました。 ・女ふたりが主人公……という、ガンダムとしても、自分が今まで作ってきた作品の中としても異質なものになったと思う……。 ・しかし、その結果あまり背景資料のない140年前後の描写のために頭を悩ませることになろうとは……。 →to be continued... |
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▼各章について | ||
■間奏曲 U.C.0138年 ・プロットをきっている段階ではなかったパート。外伝を公開し始める直前で追加。 ・元々は普通にメアリーが出てくる第1章から始めようと思っていたものの、それだと地味で出だしのインパクトに欠けると判断。 ・またそれがコンセプトのひとつとはいえ、やっぱりストーリ後半まで全く戦闘シーンがないのはいかがなものかと思い構成見直し。という訳でこの章まるごと読んでくれる方々へのサービスのつもりで、第三章執筆後書き足し。 ・「本編のある時期における登場人物の回想譚」の要素から、「スタークガンVSデル・Tの戦闘シーン→登場人物の回想による物語の語り出し」という構成に。 ・「地上でのビームの有効射程は〜」「放射能汚染が怖くて〜」あたりの描写は小説シリーズの「閃光のハサウェイ」や「V」などの影響を受けて。G-BLADEは富野小説版ガンダムの設定をかなり重視してます。 ・戦闘シーンの描写は「100年代以降のMSは歩兵より戦闘機」の考えのもとドックファイトチックに。しかし、書いてみるとただのチキンレース(汗)。やっぱり自分は戦闘描写はニガテらしい……。 ・キャラの台詞を全部排除したのは、映画とかでよくあるBGMと効果音オンリーの緊迫感ある出だしみたいな効果を狙っての演出だったのだが、うまくいったかどうかは……。 ・暮れなずむ森の中、過熱した装甲の熱気を感じながら開いたハッチから夕日を見るシーンは、この章一番のお気に入り。 →to be continued... |
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▼登場人物編 | ||
■メアリー(その1) ・前述の通り、最初彼女のこなす役割は本編にも登場する予定の、とある初老の紳士が務めるハズでした。 ・しかし「そんなおっさん出しても誰も喜ばんよなァ」とツッコミが入り再考。ちょうどその頃に放送していたBONES作品「KURAU Phantom Memory」を観て、大人の女性と幼い少女のコンビという図式に「コレだ!」と思い、お姉さん的な女性キャラを主役に置くことに決定。結果、思春期前後の少女の心の成長を促す人物として、頼りになる同性の大人というのはストレートかつ適切だったと思います。 ・さらにスパロボMXクリア直後に作ったためか「ラーゼフォン」の遥さんのイメージが入り、知的な軍人の女性というコンセプトに。しかしヒロインの年齢をあまり高く設定するのに抵抗があり(この辺自分の発想は少年誌的なので、ヒーロー・ヒロインのイメージがあまり十代から離れるとツライ)頭を悩ませた末、「実年齢より若く見えて、パッと見は女子大生くらいにしか見えない」という凶悪な設定(笑)を思いつき、今のメアリーさんのキャラが決定しました。 ・デザイン上のモチーフは、実はランだったり……。同時期に構想を練っていたアフターストーリーの大人の女性へと成長したランのイメージをベースに、おしとやかなお嬢様=金髪ウェーブという少女漫画的な発想の元、現在のデザインが完成しました。 ・メアリーという名前はほとんど即興。しかし覚えやすいのでこれはこれでOK。 →to be continued... ■ラン(その1) ・外伝の構想を練るにあたり、本編のヒロインであるランをメインにすえた過去話をやろうとは最初から決めてました。しかし本編のプロットの方では彼女の過去エピソードはほとんど考えてなかったので、デザインも含めほとんど新規に設定することに。 ・11歳にしたりのいろいろな設定は自分なりにニーズに応えることをひたすら目指した結果の発想。そのかいあってか概ね好評。まさに市場調査の成果!(笑) ・デザイン的には本編のランをベースに髪型をツインテールに。幼く見えるよう結構苦労。 ・あだ名が「姫(プリンセス)」とか、もう設定的にとことん遊んでます。 ・本編のランとは違いかなり無表情・無口なキャラになってしまい、書いてる自分でもビックリ。しかし性格が攻撃的なのはこの頃から変らず……。某氏評して「生意気そうな姫君」(笑)。 ・サイコミュ実験機のパイロットだったというのも、この外伝のために追加したもの。元々彼女のモチーフにはフォウやプル・プルツーなどが入っていたのですが、それがより強調される結果に。ほとんどやってることは「フォウ・ストーリー」ならぬ「ラン・ストーリー」。 ・現時点かなり自分の殻にこもってる感がある彼女が、メアリーとの出会いでどう変っていくかがこの作品の中での大きなポイント。 ・しかし、「ランはガンダムに乗ることになるのか?」みたいなことをたまに聞かれるのだが……乗せたら反則だよなァ。 →to be continued... |
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▼機体編 | ||
■スタークガン ・本編でランの搭乗機となる機体。間奏曲にてゲスト出演。 ・コンセプトは「無骨なカッコ悪さの中のカッコ良さ」。いかにもカッコイイ機体でないのは「美女と野獣」的発想から。 ・実はこの機体は完全な旧式機で、性能的にはジェムズガンやジェベリンなどのこの時期の連邦正式採用機とどっこい。パワーや装甲などは優れてるが、全体的にバランスが悪く正式採用に至らなかった試作機という設定。 ・紅く塗装されてるのは、ランの趣味です。 ■デル・ファースト ・これも詳しくは本編で。今のところ完全にただのやられ役。 ・ビジュアル的には連邦内の反乱軍が使用する機体なので、連邦系量産機の流れを受け継いでいるカンジ。 ・逃げてったひとりは何処に逃げたんだ、と自己ツッコミ……。 |
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▼転章 | ||
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