この作品は実はもともとはマンガでした。 自分にとって初めてきちんと描いてみたマンガでしたが、いろいろと やり残しが多くいまいち満足がいきませんでした。というのも、そのときは約15ページくらいの内容に納めるために話を削って何とか短くしたからなのです。
だってな〜。敵エージェントのオリバーはおろか、肝心の城井センパイすら出て来ないんだもんな〜。マンガのほうだと・・・ だから彼らに関しては、ほとんど新キャラ同然でした。結果このふたりが大暴走(笑)し小説版アリスは予定を大幅にオーバーする長さに・・・
内容的には、勇気を出して最初の一歩を踏み出すことの大切さだとかそんなオーソドックスなものだったのですが、ここでも計算ガイだったのが城井センパイ・・・ プロローグ書き終わったあとで、ありすに「センパイの部活は何?」なんて言わせてしまったからにはどの部活なのか書かんといかんよな…サッカーやテニスじゃ普通でおもろくないし・・・と考えてしまったのがいかんかった。 そこで「そうだ!風紀委員がいい!」なんて・・・なんで考えちゃったのかな・・・。始めはちょっと気が弱いいいヒト系の優男、みたいなイメージだったのがそこで180度逆転して自分が今までつくってきたキャラの中でもダントツで男らしいキャラに……ホント、小説って本当に怖いですね(水野春郎風)。 そしたらありすはありすでセンパイセンパイうるさく叫びだすし、オヤジはヘンな機械つくってることになるし、チャーリーや城井は後半ますます調子に乗り出すしでどんどん話がぶっ飛んでって、しまいには作者まで「ええ〜い、もうどうにでもなれ!こうなったらマンガのときは出来なかった版権ネタのパロディやオマージュをとことん盛り込んでやるゼッ!オラオラオラオラオラ・・・・・・」 ふッ・・・やれやれだぜ。 そんな分けでこの小説はマンガよりもなおいっそうおバカなカンジになりました。 この話にちりばめられたネタがすべて分かったヒト、いたらすごいです。 その場合は是非メールをください。 また、それ以外でもこの作品の感想などを気軽に掲示板などに書き込んでもらえるとうれしいです。
この作品で徹底的にギャグに走った反動で、もうひとつのオリジナル小説はひたすらシリアスになりました。 主人公も、ありすの心理描写してるとき「うおーッ、恋する乙女心なんて分かるかーッ!つーかこっちゃ男だつーの、上等じゃコラァッ!」って感じになったのでストレスのたまらない男に戻しました。 こっちと比べると心地よいギャップを楽しめる・・・・・・はずです。
2004年 2月―のらくらHPをつくりながら
神城 蒼馬
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